個人輸入ED薬の危険性

ED治療薬として日本で承認されているものは、バイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類で、使用の際は全て医師の診察・処方が必要となっています。

インターネットを使って、海外のED治療薬を個人が自分の使用目的で購入することは、薬事法で定める制限内であれば認められるため、個人輸入を行っている人が多くいます。

ただし、ネット上で出回っている治療薬の多くは粗悪な製品が多く、約6割が有効成分を含まない偽物だといわれているため、ED治療薬は必ず専門クリニックで処方してもらいましょう。

処方なしで購入し、自己判断で治療薬を服用することで、重い副作用の症状が出たり、併用禁忌薬と服用してしまい死の至る危険性もあります。

こういったサイトは海外で運営されていることが多く、日本の法律が適用外のため、手軽に安く購入することができますが、リスクのほうが高いので個人輸入は止めましょう。

個人輸入する人の多くは、ED治療薬が安い値段で購入できるのが主な理由だったと思います。

これは、インドでは2005年までは物資特許がなかったため、国際的に特許が切れていない時期からバイアグラ、レビトラ、シアリスのジェネリック医薬品が製造・販売されていたから入手可能でした。

ただし、インドのジェネリック医薬品も多くの偽物が報告されており、必ず正規の治療薬を入手できる保証はありません。

個人輸入で購入したED治療薬が届いたら、箱が潰れていたり、簡易的な包装で泣き寝入りしている人がたくさんいます。

また、アメリカではFDA（米国食品医薬品局）がインドのジェネリック医薬品ランバクシーの輸入を一時停止する措置をとるなど、正規品でも品質水準は高いとは言えないかもしれません。

2014年春に、ファイザー株式会社が持つバイアグラの特許が切れたため、多くの国内ジェネリック製薬メーカーからバイアグラジェネリックが発売され、安く手に入れることができるようになりました。

ただし、国内製薬メーカーが販売するジェネリックバイアグラでも、必ず医療機関の処方のもと利用しましょう。

もともと、バイアグラは1998年にアメリカで発売されて日本でも有名になったバイアグラを個人輸入により多くの人が自己判断のもと服用し、併用禁忌薬と服用して重篤な症状になった事例が相次いだからです。

そこで、厚生労働省は早急な対策が実施するため、国内の臨床試験を行うことなく申請からわずか6ヵ月後の1999年に承認した経緯があります。

バイアグラはそれだけリスクの高い治療薬でもあるため、正しい知識と適切な指導のもと服用する必要があります。