薬以外のED治療法

海綿体注射は、陰茎注射とも呼ばれる治療法で、陰茎の中にある海綿体にプロスタグランジンE1や塩酸パパベリンなどの薬剤を注入させることによって血液の流入が増加し勃起を起こさせます。

注射を行えば高い確率で勃起が引き起こすことが可能で、バイアグラなどと異なり注射後5分で勃起が誘発されます。

したがって、病院で注射した場合は、勃起した状態で帰宅する必要があるため、自己注射を選択することが可能です。

ただし、自分で注射を行う際は、陰茎を傷つける場合や緊急治療を必要とする場合もあるので使用の際は注意が必要です。

また、プロスタグライディンE1は、長い間利用すると効果が減弱されることが指摘されているため、長期的な治療には向いていません。

補助具は、物理的に勃起を維持する道具であり、筒の中に陰茎を挿入してポンプで吸引し筒内の圧力を低下させ、血流を活性化させ勃起させます。

そして、陰茎の根元をリングで締め付けて、今度は血液の流出を防いで勃起を維持させる仕組みです。

補充具ならいつでも何度でも使用可能なうえ、医薬品を用いないため、副作用の心配もなく、薬物療法が好まない人におすすめの方法です。

また、補助器具は機能性EDや器質性EDにも効果が期待できるため、多くの人が利用できます。

ただし、痛みや違和感があったり、30分しか使用できないデメリットもあるうえ、性交時に使用する必要があるため、ムードが損なわれる問題があります。

EDを手術療法によって治す場合、血管外科手術とプロステーシスの2通りがあります。

血管外科手術は、血管の異常によって起きる勃起不全（血管性ED）で、陰茎海綿体へ血液流入が不十分な「動脈性ED」と、海綿体からの血液流出が多く陰茎に血液をとどめておけない「静脈性ED」の2つパターンを手術によって解決します。

また、他のED療法で効果が見られない場合や病気などで適用できない場合、最終手段として「プロステーシス」と呼ばれる、シリコン製の人工器官を埋め込み勃起状態を実現させる手術方法があります。

プロステーシスには、「インフレターブル」と「ノンインフレターブル」の2種類があり、インフレターブルは入院を伴うため医療費も高額化します。

いっぽう、インフレターブルなら日帰り手術が可能なので、その分の医療費を抑えることが可能です。